2024.07.07 08:30【経営における理論と実践の関係】エフェクチュエーションとコーゼーション経営の理論と実践の関係、つまり「理論的にこうすべきだ」という視点と「何ができるか」という実行の視点である 。よくあるケースであるが、コンサルタントが企業の分析を行い、戦略立案を理論的に行って、こうあるべきだという 話をしても、当事者の社長は他人事のように感じ...
2024.07.07 08:29【トップダウンとボトムアップ】戦略は誰が、どのようにつくるのか?1960年代、70年代の経営戦略論の主流は「戦略は、経営トップ、またはトップに近いスタッフが、現場から離れて分析を重視して、形式的に作る」というスタイルである。これは、経営学の出発点になったTaylor,F.W. (2006) の 『科学的管理法』に依拠している。彼は、現...
2024.07.07 08:28【計画的戦略とエマージェント戦略】戦略は策定されるのか、形成されるのかMintzberg,H.は、「的確な情報があれば、組織のどこにいても戦略形成プロセスに貢献できるのだ。中略・現場 の行動に最も密接につながっている部隊の最前線が、戦略に対して最も大きい影響力を持つからだ」とし、初期の 経営戦略論が示したトップによる包括的・分...
2024.07.07 08:26【戦略は仮説】試行錯誤型=リーン・スタートアップリーン・スタートアップは日本的経営の研究から、具体的にはトヨタ生産方式に学んだもので、そのポイントは作業 員がもつ個人的な知識や創造性の活用である。Ries,E(.2011)は「スタートアップの失敗について、最初に優れた 計画やしっかりした戦略、市場調査の活用に目を...
2024.07.07 06:43【日本的経営の特徴】集団主義と人間主義「日本の経営組織の実質的単位が、個人ではなく、職場集団だ、ということから、職場集団のもつ機能は特に重要で ある。そして、職場家族主義が発生して以来、職場の人間関係で、最も大事なこととして、一貫して「人の和」が強調 されている」。前述のように雑多な人間で構成されてい...
2024.07.07 06:41【エマージェント経営の具現化モデル】世界に誇る、現場カイゼン日本の経営風土には、人間を機械とみなす科学的管理法の考え方が受け入れらなかった。一方で、第2次大戦後、 同じアメリカからの導入となるDeming,W.の理論が日本企業に受け入れられ、日本独自の発展を遂げ、日本的経 営の特徴となるのである。 Deming,W.は「自分は...
2024.07.07 06:40【トップダウン型に潜む問題点】トップダウンの戦略は現場が実行しない分析型トップダウンの代表的存在、戦略的経営の父と呼ばれているAnsoff,H.I.は、『企業戦略論』から25年を経た1988年に著した『最新 戦略経営』で次のように述べている 。 戦略計画は実行に移しにくかった、つまり「計画に対する抵抗」をもたらした。すなわち、企業から発生する組...
2024.07.07 06:38【戦略フレームワークの問題点】中小企業が既存フレームワークを使えない理由主な戦略フレームワークが開発された歴史的背景は、1948年から1973年までアメリカ資本主義の黄金時代であ り、大企業は力が余りに強すぎて「政府のことなどほとんど気にかけず、株主や従業員や組合に対する条件を決定す る力をもつ、強力で枠をはめられていない勢力」とい...
2024.07.07 06:35エマージェント戦略を実現する、新たな戦略フレームワーク戦略に不可欠な7つの要素(自社、競合、顧客、商品、価格、販路、販促)を使いチャート化した。このフレームワークの特長として、①戦略分析・立案がスピーディにできる(作成のために膨大で入手困難なデータを必要とせず、予測過剰とならない)、②戦略を実行に移行するための具体性にすぐれている(...