【経営における理論と実践の関係】エフェクチュエーションとコーゼーション

経営の理論と実践の関係、つまり「理論的にこうすべきだ」という視点と「何ができるか」という実行の視点である 。よくあるケースであるが、コンサルタントが企業の分析を行い、戦略立案を理論的に行って、こうあるべきだという 話をしても、当事者の社長は他人事のように感じる。 エフェクチュエーションのアプローチとコーゼーションのアプローチの違いについて 、コーゼーションに基づく戦略 は、未来が予想でき、目標が明確で、環境が我々の活動から独立している場合に有効である。エフェクチュエーショ ンに基づく戦略は、未来が予測不能で、目標が不明瞭で、環境が人間の活動によって駆動される場合に有効である 。コーゼーションの立場の人は、求める結果からスタートし、「これを達成するためには、何をすればよいか」を問う。 一方、エフェクチュエーションの立場の人は、「手段」からスタートし、「これらの手段を使って、何ができるだろうか」 と問いかける。 パッチワーク・キルトとジグソー・パズルのメタファー エフェクチュエーションの論理とコーゼーションの論理の違いは、パッチワーク・キルトとジグソー・パズルのメタフ ァーになぞらえることができる。起業家に関して広く行き渡った神話は、起業家とは、通常の人よりも遠くまで未来 を見通し、他の人よりも素早く効率的に儲かる機会についての複雑なジグソー・パズルを解く、明確なビジョンを持 った」人物であるというものだ。しかしこのジグソー・パズルのメタファーは、ジグソー・パズルの絵としての「市場の 機会」が既に存在し、アントレプレナー・シップとは、発見のタスクである、としている点において問題がある。実際の 調査協力者となった起業家は、自身を明確なビジョンを持っているかどうかは別として、まるで、絵が存在していて、 それを組み合わせればよいという風にふるまうことはしなかった。むしろ起業家は、まるでパッチワーク・キルトをつ くる、老練のキルト職人のように物事を進めるのである。パッチワーク・キルトを創ることは、ジグソー・パズルを解く ことと少なくとも3つの点で異なっている。第一に、パターンを合わせるうえで、キルト職人のほうが、パズルを解く 人よりも自由度が高い、第二に、大きなキルト作りは、通常、共同作業である、第三に、キルトは、魅力的なだけでなく 、使い勝手がよく、役立つものでなくてならない。

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